現在の仕事
私は現在、福島事業所 技術部 分析二課に所属し、日本原子力研究開発機構殿 大熊分析・研究センター 放射性物質分析・研究施設第1棟にて、放射性物質の分析業務を担当しています。具体的には、研究や試験で得られたサンプルを機器で測定し、放射能濃度や元素組成を調査する仕事です。分析の結果は、研究の進展や安全確保のための重要な判断材料となるため、常に正確さが求められます。分析作業だけでなく、使用する装置の点検も業務の一部です。入社当初は専門用語や分析機器の操作方法に戸惑いましたが、先輩方の丁寧な指導と繰り返しの実務経験を通して、少しずつ自信を持って業務に取り組めるようになってきました。
仕事のやりがい・魅力
放射性物質の分析業務は「見えないものを正確に測る」仕事です。測定値は研究の信頼性を支える基盤となるため、自分の一つひとつの作業が社会や科学に貢献しているという実感があります。また、データに不具合が生じた際に原因を突き止め、解決できたときの達成感は大きく、自身の成長を強く感じます。さらに、放射線や化学に関する幅広い知識を習得できる点も魅力の一つです。分析の精度を高めるには、常に学び続ける姿勢が欠かせません。難しい業務ではありますが、その分「できるようになった」と感じられる瞬間が多く、やりがいにつながっています。
就活をしているみなさまへ
就職活動では、企業の規模や待遇だけでなく、「自分がどんな仕事に価値を感じられるか」を考えることが大切だと思います。私の場合は「社会の安全を支える仕事」に関わりたいという思いがあり、その結果、放射性物質分析という専門性の高い仕事に挑戦する道を選びました。入社前は難しそうで不安もありましたが、入ってから学べることが多く、周囲のサポートも手厚いため安心して成長できます。皆さんも、自分の「やりたい」「大切にしたい」という気持ちを信じて企業を選んでください。きっと納得できる就職先が見つかるはずです。